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Webガバナンスとは?基礎から構築・運用まで徹底解説 Webガバナンスとは?基礎から構築・運用まで徹底解説
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2025.02.13

Webガバナンスとは?基礎から構築・運用まで徹底解説

企業価値を守るための情報を網羅!Webサイトの品質向上、セキュリティリスクの低減、コンプライアンス遵守を目指すWeb担当者の方は必見です。

#CMS#サイトリニューアル#DX#ウェブアクセシビリティ#セキュリティ#Webガバナンス

Webガバナンスとは、企業や組織がWebサイトを効果的に管理・運用するための仕組みです。具体的には、Webサイトに関する責任や権限を明確化し、コンテンツの品質、セキュリティ、アクセシビリティなどを維持するためのルールや体制を構築することを指します。Webサイトは企業の顔として、顧客との重要な接点となるため、その重要性は年々増しています。Webガバナンスを導入することで、Webサイトの信頼性と価値を高め、ビジネス目標の達成に貢献することができます。

これまで特定の部門が少人数で運営していた企業のWebサイトは、Web発信の多様化に伴い、管理体制が変化しています。広報、商品担当、人事など部署ごとに情報発信を行うケースが増加。安全に混乱なく各担当者がコンテンツを更新するには、部署ごとにユーザーのアクセス権限を付与したり、コンテンツごとにアクセス制御が必要になったりします。そのようにWebサイトを運営していく中で、以下のような課題に直面することはありませんか?


  • 担当者によって情報がバラバラで、更新が滞っている
  • デザインやトーン&マナーなどが統一されておらず、ブランドイメージが損なわれている
  • セキュリティ対策が不十分で、情報漏洩のリスクがある
  • ウェブアクセシビリティが考慮されておらず、多くのユーザーにとって使いやすいWebサイトになっていない

  • これらの課題は、Webガバナンスを導入することで解決することができます。Webガバナンスは、Webサイトの品質を維持・向上させ、企業のブランドイメージを守り、法的リスクを軽減するために必要不可欠なものです。


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    Webガバナンスを導入することで、具体的にどのような課題が解決できるのでしょうか?


  • 情報の一元管理
  • 担当者や部署ごとに情報が散逸している状態を解消し、一元管理することで、情報の正確性・最新性を保ちます。

  • ブランドイメージの統一
  • デザイン、トーン&マナー、表現方法などを統一することで、一貫したブランドイメージを構築し、ユーザーに信頼感を与えます。

  • セキュリティリスクの低減
  • セキュリティポリシーを策定し、適切なセキュリティ対策を実施することで、情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクを低減します。

  • ウェブアクセシビリティの向上
  • 高齢者や障害者を含む、すべてのユーザーがWebサイトにアクセスし、利用できるように配慮することで、より多くの人々に情報やサービスを提供することができます。

  • コンプライアンス遵守
  • 個人情報保護法や著作権法など、Webサイト運営に関わる法令を遵守することで、法的リスクを回避します。

  • Webサイトの運用効率向上
  • 役割分担、承認フロー、作業手順などを明確化することで、Webサイトの運用効率を向上させます。

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    Webガバナンスを構築するには、組織体制、ルール、運用体制、そしてそれらを支えるシステムが必要です。それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。


    4-1. 組織体制の構築

    Webガバナンスを推進するための組織体制を構築することは、成功への第一歩です。Webサイトに関わる様々な役割を明確化し、責任と権限を明確にすることで、スムーズな運営とガバナンスの徹底を実現します。


  • Webガバナンス責任者
  • Webサイト全体の責任者として、Webガバナンスの方針策定や推進、最終的な意思決定を行います。

  • Webサイト管理者
  • Webサイトの運営・管理全般を担当します。コンテンツの品質管理、セキュリティ対策、アクセス状況の分析などを行います。

  • コンテンツ作成者
  • Webサイトのコンテンツを作成・編集します。コンテンツ作成ガイドラインに沿って、質の高いコンテンツを提供します。

  • システム管理者
  • Webサイトのシステム運用・管理を担当します。サーバーの管理、セキュリティ対策、システムのアップデートなどを行います。

    これらの役割に加え、必要に応じて法務担当者や広報担当者などをWebガバナンス体制に組み込むことも有効です。


    4-2. ルール策定

    Webサイトの運営・管理に関するルールを明確に定めることは、Webガバナンスの根幹を成します。ルールを策定することで、Webサイトに関わる全員が共通認識を持ち、一貫性のある運営を実現できます。


  • コンテンツ作成ガイドライン
  • コンテンツの品質、正確性、倫理性、著作権などを規定します。

  • セキュリティポリシー
  • Webサイトのセキュリティ対策に関するルールを定めます。アクセス権限の設定、パスワード管理、脆弱性対策などを規定します。

  • 個人情報保護方針
  • 個人情報の収集、利用、管理方法などを規定します。法令遵守を徹底し、顧客のプライバシー保護に努めます。

  • ソーシャルメディアポリシー
  • ソーシャルメディアの利用に関するルールを定めます。情報発信の際の注意点、炎上対策などを規定します。

    これらのルールは、Webサイトの規模や特性に合わせて、柔軟に策定する必要があります。


    4-3. 運用体制の構築

    策定したルールを実際に運用するための体制を構築することも重要です。ルールを遵守するための仕組みや、問題発生時の対応手順などを明確化することで、Webガバナンスを継続的に機能させることができます。


  • Webサイトの監視体制
  • Webサイトのアクセス状況、セキュリティ状況などを定期的に監視し、問題発生の兆候を早期に発見します。

  • 問題発生時の対応手順
  • 問題発生時の連絡体制、対応手順、責任者を明確化します。迅速かつ適切な対応を行うことで、被害の拡大を防ぎます。

  • 教育・研修
  • Webガバナンスに関する教育・研修を定期的に実施し、Webサイトに関わる全員の意識向上を図ります。

    運用体制は、状況の変化に合わせて見直しを行い、常に最適な状態を維持することが重要です。


    4-4. Webガバナンスに強いCMSの活用

    Webガバナンスを効率的に構築・運用するためには、CMS(コンテンツ管理システム)の活用が不可欠です。Webガバナンスに適したCMSを選ぶことで、ルール遵守を促進し、セキュリティリスクを低減することができます。Webガバナンスに強いCMSの特徴は以下の通りです。


  • ユーザー設定
  • Webサイトを運用するユーザー・チームの設定やロール管理など、詳細に役割分担を定義

  • アクセスコントロール設定
  • ディレクトリ単位やファイル単位、チーム単位など、役割に基づき、コンテンツへのアクセスを細やかに制限

  • ワークフロー設定
  • コンテンツ承認プロセス、プレビューと承認のワークフロー、タスクの自動化

  • 履歴管理・バージョン管理
  • 変更履歴の記録、以前のバージョンの復元、コンテンツの変更追跡、未来の予約投稿の更新

    CMSを導入する際は、Webガバナンスの要件を満たしているか、使いやすいか、サポート体制が充実しているかなどを考慮して、適切なシステムを選びましょう。 Webガバナンスを構築することは、Webサイトを安全かつ効果的に運営するための基盤を築くことと言えます。組織体制、ルール、運用体制、そしてCMSを効果的に活用することで、企業はWebサイトの価値を高め、ビジネスの成功に繋げることができるでしょう。


    関連サービス:大企業のWebガバナンス推進を支援した実績多数「Connecty CMS on Demand」

    Webガバナンスは、一度構築したら終わりではありません。PDCAサイクルを回し、継続的に改善していくことが重要です。


  • Plan(計画)
  • Webサイトの目標を明確化し、達成するための計画を立てます。

  • Do(実行)
  • 計画に基づいて、Webサイトの運営を行います。

  • Check(評価)
  • アクセス状況やユーザーの行動などを分析し、Webサイトの効果を測定します。

  • Action(改善)
  • 効果測定の結果を踏まえ、Webサイトの改善策を検討し、実行します。
  • サーモス株式会社 様
  • CMSをリプレースしてWebサイトリニューアルを実施。製品、レシピ等、大量の情報をデータベースで一元管理し更新履歴を残すことで、Webサイト運用におけるガバナンスを整備しました。

  • 株式会社ドトールコーヒー 様
  • Webガバナンスに強いCMSを導入し、複数のブランドサイトを共通の仕組みで管理。企業として統一されたWebガバナンスを推進しました。

  • 株式会社寺岡精工 様
  • グローバル11カ国9言語、グループ10社のWebサイトの統合管理。各国、各子会社のメンバーが異なった環境でグローバルWebコンテンツを統一し、Webガバナンスを実現しました。

    Webガバナンスを成功させるためには、経営層のコミットメント、全社的な協力体制、明確なルールと運用体制、継続的な改善が重要となります。


    導入事例:Webガバナンスを強化したサイトリニューアル事例一覧

    Webガバナンスは、企業価値を高めるための重要な要素です。Webガバナンスを導入することで、Webサイトの品質向上、ブランドイメージの向上、セキュリティリスクの低減、コンプライアンス遵守など、様々な効果が期待できます。Webサイトを効果的に活用し、ビジネス目標を達成するためには、Webガバナンスの構築と運用が不可欠です。もし具体的な取り組み方法について詳しく知りたい場合は、ぜひお問い合わせください。

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