国内最大級 IT製品/ SaaSのレビュープラットフォームITreview、アクセスデータを基にしたITツールのトレンドを発表。コロナ禍で注目を浴びたカテゴリーを公開
IT製品のレビュープラットフォーム「ITreview(ITレビュー)」を運営する、アイティクラウド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:黒野 源太)は、2021年12月15日(水)にITreviewのアクセスデータを基にしたコロナ禍でのIT製品の情報収集に関するトレンドを発表しました。
数年前からDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目され、データやテクノロジーを活用し新たな価値とビジネスを生み出すために、多くの企業が情報収集や実践に踏み出していることが想定されます。
一方、2020年より感染拡大した新型コロナウイルスによりテレワークニーズが急増し、これまでの業務フローを在宅でもITツールとネットワークの整備で実現可能にする“オンライン化”が急務となりました。
従来の業務からの変革を否応なしに求められた2020~2021年ですが、実際に国内企業のITツール導入やそれに関連する情報収集のニーズはどのような動きがあったか――。このような背景を踏まえ、ITreviewのアクセスデータを基に本調査を実施しました。
2020年4月の緊急事態宣言を契機に業務のオンライン化が急速に進んだものの、DXへの盛り上がりはまだ読み取れない
・コロナ禍において、「Web会議」「ウェビナー」などコミュニケーション領域のオンライン化が急速に進行
・一歩遅れて「電子契約」や「会計」といったバックオフィス領域のオンライン化が続く
・一時のコロナ禍ニーズが落ち着いた後も業務のオンライン化はトレンド。「PDF編集」やWebサイト強化のための「CMS」などは多くの企業が検討を続けている
・一方で、「MA」や「BIツール」などデータを蓄積した上で初めて利用が実現するDX領域に近いツールはアクセスに変化がない
・直近は「ローコード開発」や「名刺管理」のアクセスが伸びており、非IT部門の現場でもIT化が積極的に動き始めている
初の緊急事態宣言が発令された2020年4月にWeb会議のニーズが一気に伸び、その1か月後の5月にウェビナーのニーズが高まりました。テレワークを迫られた多くの企業が各所とのコミュニケーションにオンライン化を施しました。
Web会議ツールの導入で日々のテレワーク環境が整った後、バックオフィス部門のテレワーク対応に向けて、電子契約や会計ソフトなどのオンライン化ニーズが高まりました。
2020~2021年にかけ、PDF編集ツールのニーズが向上。紙やFAXで行っていた書類のやりとりがオンライン化したことで、PDF編集のニーズが高まったことが想像されます。
また、顧客との接点がオンラインに集約されていく中で、企業ホームページやそのコンテンツの拡大など強化が図られ、CMSツールの見直し・導入が進んだことが想像されます。
一方、MA(マーケティングオートメーション)は2020~2021年にかけて情報収集ニーズに大きな変化はありません。
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールも同じく大きな変化はありませんでした。
2020年に各業務のオンライン化が進み、現場部門のITレベルが底上げされたことから、現場部門で業務アプリを開発できるローコード開発ツールや、名刺管理ツールへの注目が徐々に高まったことが想像されます。
2020年はコロナを機に業務のオンライン化に取り組み始めた企業が多いことがデータからも明らかに読み取れました。会議や商談など対面でのコミュニケーションをオンラインに置き換える取り組みが進み、その後契約・会計などのオンライン化が進みました。また、PDF編集やCMSなどの一般的なITツールも急激に伸びたことからも、日本のITレベルが外的な要因によりようやく上がってきたと見て取れます。
一方、DXに近いツールは話題の割に検討層の拡大傾向は見られず、MA(マーケティングオートメーション)、BI(ビジネスインテリジェンス)など導入するだけでは終わらない「DXに近いツール」は話題性の割に検討が進んでいないことも分かります。
ただ、現場のITレベルが底上げされたことから、 ローコード開発や名刺管理ツールの導入ニーズはじわじわと上昇、現場でのITツール導入も進み、DXの下地は確実に出来上がりつつあると考えられます。2022年以降に各領域で徐々にDX化が進んでいくことを期待しています。
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アイティクラウド株式会社は、IT製品のレビューメディア事業展開を目的とし、2018年4月に設立。「IT選びに、革新と確信を」をミッションにかかげ、企業がテクノロジーを活用する上で必要となる“信頼できる声”や“確かな情報”の集まる場である「ITreview」を同年10月に開設。リアルユーザーの製品レビューを収集・掲載することで、IT選定の透明性を高め、迅速で自信に溢れた意思決定のできる世界の実現を目指す。
アイティクラウド株式会社
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