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イベントレポート

鴻池運輸株式会社 様

「鴻池運輸」創業144年の挑戦。Webサイトリニューアル成功の秘訣


2024年6月に当社が共催したオンラインイベントにて、創業144年を迎えた鴻池運輸様が、2023年に当社と共に進めたWebサイトリニューアルについて語ってくださいました。本レポートでは、老舗物流企業としての豊かな歴史を持つ鴻池運輸様が、どのようにして現代のデジタル戦略を展開し、成功を収めたのか、その秘訣に迫ります。

目次
■ 創業144年「鴻池運輸」が取り組んだWebサイトリニューアル >>
■ 古いコーポレートサイトの抱える課題 >>
■ CMSの機能を高く評価しコネクティを採択 >>
■ 「コーポレートサイト」と「ソリューションサイト」を分離してわかりやすく >>
■ より自社を知ってもらうため、サイトの強化を続ける >>

最初のセッションに登壇したのは、大阪に本社を構える 鴻池運輸の古屋勝英氏です。

鴻池運輸は、創業144周年を迎える物流系の老舗企業で、BtoBの運輸業以外にも多岐にわたる事業を展開しています。鴻池運輸という社名ではありますが、鉄鋼や食品などの製造業界向けや、医療や空港などのサービス業界向けの請負サービスなど、物流以外の請負業が売上の約半分を占めているそうです。

幅広い事業を手がけているからこそ、入口となるホームページでは「何をやっている会社なのか」を明確に打ち出す必要がありました。そこで取り組んだのが、Webサイトの強化でした。

「Webリニューアルのポイントとなったのが、2018年に行った「私たちのブランド」の策定でした。事業の幅が広がり、顧客や従業員とのつながりが増えるなかで、「KONOIKEグループって結局どんな会社なの?」を改めて統一し、パーパス(企業の存在意義)を再定義する必要がありました(古屋氏)」

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実は、鴻池運輸は、2017年12月にもコーポレートサイトのリニューアルを行っていました。その際は“見やすさ”を重視してリニューアルしたものの、「企業情報とサービス情報が混在しており、わかりづらい」という声が社内外から聞かれるようになったそうです。

さらに、運営していく中で改修・追加されるページも増え、Webサイトの構成が複雑化しました。その結果、以下のような課題が浮き彫りになったそうです。

・欲しい情報が速やかに得られない
・何が売りの会社なのかわからない
・CMSを導入していたが、自由度が低く活用しがたい

そこで、2022年8月にコーポレートサイトを再びリニューアルすることが決定。同年10月にはコネクティとのキックオフに至りました。
複数のパートナー企業を比較したうえで、コネクティを採択する決め手となったのは、コネクティ独自開発のCMS「Connecty CMS on Demand(CMSoD)」でした。評価したポイントは以下の3点です。

・修正・新規ページ制作効率向上:ページを制作・修正したいタイミングで更新できる
・セキュリティ・Webガバナンスの向上:承認管理フローが効率化
・情報発信力強化:自由度が高まり、情報発信が活発に

「その他に、コスト面も大きな魅力でした。費用があまりかけられない状況でも、コネクティさんには全力で応えていただきました(古屋氏)」
そうして2023年10月、リニューアルサイトが公開されました。新サイトの特徴として最も大きいのが、「コーポレートサイト」と「ソリューションサイト」を分離したことです。企業情報とサービスがごちゃごちゃでわかりづらいという意見を反映し、入口を2つに分けました。
1. コーポレートサイトの特徴

新しいコーポレートサイトは、まずトップページを従業員の動画・画像で構成し、わかりやすいデザインに変更しました。また、CMSの自由度が上がったことを受け、オウンドメディアKONOIKEジャーナルプロジェクトストーリーをローンチし、従業員主体の自由な情報発信ができるようにしました。

さらに、KONOIKEグループの自己紹介ページや投資家向けコンテンツの拡充、サイト内検索機能の追加を行ったということです。
2. ソリューションサイトの特徴

一方、ソリューションサイトでは、何らかの悩み事がある顧客がアクセスすることを想定し、解決につながる情報をいち早く見つけられる導線設計に変更しました。さらにサイト内検索機能も追加しました。
「リニューアルから8カ月が経ちましたが、社外向け調査におけるWebサイトの評価は上々です。「サイト構成が見やすくなった」「社員の努力がわかる」「信頼できそう」など、ポジティブな意見を数多くいただいています(古屋氏)」

今後は、オウンドメディアである「KONOIKEジャーナル」「プロジェクトストーリー」のコンテンツを強化し、より自社を知ってもらいたいと古屋氏は語ります。

「ホームページリニューアルの大きな意義として、採用難への対策があります。BtoCに比べ知名度が低いBtoB企業では、何をやっている会社なのかを知ってもらうことが最重要です。物流の2024年問題も話題となっていますが、物を運ぶだけの会社ではないということをしっかり発信していければと思います(古屋氏)」

古屋氏はさらに、「ソリューションサイトにおいてもまだまだ紹介しきれていないサービスを掲載したい」「内部SEOにも対応していきたい」など今後の展望を述べ、今後もパートナーであるコネクティには改善点などの共有を積極的にしてもらいたいと前向きに語り、セッションを締めくくりました。

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※本記事はWeb担当者Forum掲載された「DIGITAL RELATIONS 2024 Summer」のイベントレポートです。